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社会科散策(政治)論述№20-環境問題 [政治]

5-4 国際政治④-環境問題
 先進国の大量消費,途上国の工業化・乱開発などの影響で,地球の環境破壊が深刻な問題になってきた。

 フロンガスによる❶オゾン層破壊(紫外線による皮膚ガン),化石燃料による❷酸性雨の発生(森林破壊),人口増加にともなう過耕作・過放牧による❸砂漠化,二酸化炭素(CO2) などの温室効果ガスによる❹地球温暖化,❺放射能汚染,❻環境ホルモン。

❶南極のオゾン層破壊(現在オゾンホールは縮小傾向にあるとされている。その理由は不明である)
❷酸性雨(ヨーロッパやアメリカ東部,中国東部など)
❸砂漠化(アフリカのサヘル,中国内陸部,中央アジアなど)
❹地球温暖化 
 温室効果ガス(二酸化炭素のほか,メタンやフロンなど)が原因とされている。
※CO2放出国(中国・アメリカ・ロシア)は,温暖化対策をしていない。
※温暖化問題は政治利用の側面も強い。膨大な対策費(税金)を出す前に精密な科学的論証が必要であろう。
❺放射能汚染(核実験,チェルノブイリ原発事故や東日本大震災の津波による福島原発事故)
❻環境ホルモン 
 ダイオキシン,PCB,DDTなど。⇒遺伝子レベル特に生殖機能への影響が言われているが十分解明されているわけではない。ダイオキシンについては,現在,その毒性はかなり低いと考えられている。
※日本では,これまで小中学校のゴミ焼却炉の撤廃,焚き火禁止,細かいゴミの分別,マイ箸(割り箸追放)・マイバッグ・マイカップ・マイストローなどと過敏・過剰な対応がなされてきた。

※環境会議の経緯(各国の思惑・利権がからみ温暖化対策の足並みは揃っていない)
*国連人間環境会議(1972年,スウェーデンのストックホルム)
 「かけがえのない地球」を守るために,国連を中心に各国が協力する体制がつくられた。
*国連環境開発会議(1992年,ブラジルのリオデジャネイロ)~地球サミット
 「持続可能な開発」の実現をめざす世界的な枠組みがまとめられ,二酸化炭素の排出量を抑制する地球温暖化防止条約が結ばれた。
*COP3=第3回気候変動枠組条約締約国会議(1997年,京都)~地球温暖化防止京都会議
 161 カ国が参加して「温室効果ガス」の削減数値を盛り込んだ京都議定書が採択された(アメリカは離脱)。
*持続可能な開発に関する世界首脳会議(2002年,ヨハネスブルク)~環境開発サミット
 「地球サミット」(1992年)で決めた行動計画の具体策をまとめるため191 カ国・地域の代表が集まった。しかし,具体的成果は得られなかった。
*COP21(2015年12月,パリ)
 京都議定書に代わる地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」を採択(条約に加盟する196カ国・ 地域が参加)。「産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑える」という国際目標と,「1.5度未満」の努力目標を明記。さらに,「今世紀後半には排出を実質ゼロにする」とした。
 目標達成の義務化は見送られたが,すべての国に自主的に削減目標を作成し(国連に提出),対策をとることを義務付けた(実施状況の報告と目標の5年ごとの見直しを義務化)。
 先進国の開発途上国への資金支援は,目標額を協定そのものには盛り込まず,法的拘束力のない別の文書に「2025年までに年間1000億ドルを下限として設定する」とした。
※ 2017年に「パリ協定」からの離脱を表明していたアメリカのトランプ大統領は、2019年11月5日,離脱を正式に国連に通告した(2020年11月4日に正式な離脱となる)。

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